2010年4月8日木曜日

チャリマンガ1-シャカリキ


自転車マンガのネタでも。
いくつか自転車マンガを大人買いしたりしてたのですが、自転車マンガで有名な物と言えば。そう。

ブラックエンジェル

じゃなくて(笑)

まぁサイクル野郎とか割かし正統系のチャリマンガは古くからありますが、ロードレースをネタにした正統系と言えば「シャカリキ」これが元祖では無いでしょうか?
今から十数年前のマンガですので、自転車も理論も一昔前な感じは拭えませんがそれでも人によっては未だにバイブルかと思います。
表紙の主人公がカスクを被っているのも時代を感じますね。

曽田正人
http://www.sodamasahito.jp/
のデビュー作であるこの作品ですが、その後幾つかロードレース漫画が出てるものの、結局この影響を受けている感じがして、二番煎じ感が拭えません。
実際、ロードレースの駆け引き等普通の人は知る良しも無く、漫画としての見せ所としてその要素をはじめて世に見せたのがこの作品だと思います。

そういう手本を見せたからこそ、このジャンルでドラマは成り立つ事が分かり、その中の要素を微妙に変えたりしながらその後の漫画が生まれた感じは強く、逆に言えばこの作品が無かったのならその後もこのジャンルの漫画が存在しなかったか、あるいは見せ場が大して無く盛り上がりに欠けるマンガばかりだったのかもしれません。

まぁ、マンガに関わらずドラマでも映画でも日々日常の凡な事を淡々と流してもつまらない訳で、そういう意味では非凡な事がネタになる訳ですが、その非凡さも過剰だったり、嘘くさ過ぎたりすると良い大人が読むにはむしろ冷める所もあります。
このシャカリキの良い所は、胡散臭さが無いかと言うとそれは確かにあるのですが、そうであっても駆け引きをする要素やその他シチュエーションがかなりリアルであり説得力があるという点です。

また後ほど他のマンガを紹介したいと思いますが、いずれにしても後発の物は「ドラエモン式問題解決」を強く感じます。
つまり盛り上がる為にいくらでも追い詰められたり何だりする訳ですが、最後はマンガだから現実にはあり得ない様な行為を、あっさりと一言「でも、彼はやった」の一言でやってしまいました見たいに都合よく展開していくのを感じる時があるのです。

その辺、真実では無いにしてもシャカリキには今でもリアリティーを感じるのです。

さて、そのストーリーですが、そもそもチャリンコ乗りの脚質や分野にクライマーと呼ばれる者が存在する事を、一般の人は知りません。
主人公はそのクライマーと呼ばれる分野の坂バカ。
対するライバルはオールラウンダーとは言ってもぎちぎちの知略では無く、どちらかと言うとスプリント・ダウンヒル等のスピード狂系。
さらにその他のライバルが絡んできて、このロードレースの中では極端に特徴が偏ってるであろう坂だけに強い超の付く坂バカで、かつ、負けず嫌いの主人公がどの様にしてロードレースの中で戦っていくのかというのが主な所です。

はっきり言うと、
「自転車って何でしょう?それは坂を上がるマシーンです。」
というマンガですかね。ってんなわけでも無いですが、、、。

尚、このマンガは最初は人から借りてその存在を知ったのですが、もともとはチャンピオンコミックで全18巻でした。
改めてこれを買おうと思ったのですが、そう思った時にはいくつか選択肢が出来ておりまして。
なんといっても15年以上経ってますから。
デラックス版と、それが文庫サイズになった文庫版があります。
ここでバイブルとか言っといて何ですが、私は文庫サイズを買いました。(笑)
本当に集めたいのなら本来のコミックを中古で全巻そろえた方が良いかと思います。
コミックのほうが曽田正人氏のコラム等何箇所かにまぎれており、それらが文庫版等ではカットされているからです。

さて、最後にですがリアリティー等云々しゃべった物の、それがリアルであれうそ臭くあれ、何れにせよこのマンガのすごい所は曽田正人のマンガに閉じ込める熱量と思います。バイブルとは言っても、マンガなんぞ教本にしてはいけません。(笑)
嘘でも何でも、何かやる気が発生していれば良いのです。(笑)

4 件のコメント:

  1. 自転車マンガなんて、カテゴリーのマンガが有ったのですね。♪
    ご承知のとおり私はかなりのミーハーでこういう手のものには極度に弱いです。って言うか読んでみたい。(笑)

    コミックは滅多に読まない私ですが、去年、ネットの知り合いに紹介された、「ウッドノート」小山田いく作を古本屋で全8巻揃えて買って読みました。(笑)
    で、またまた、影響うけて今読んでみたいマンガです。
    紹介有難うございます。
    それにしても18巻とはそこそこ連載されたマンガなのですね。

    ちなみに、私は坂は下るのは好きですが上るのは・・・(笑)
    ただ、ロードに乗るようになってからは以前よりは速く上れるようになりました。自宅の直ぐそばに通る新しくできた第二京阪沿いの自転車道路が結構アップダウンがあって
    殆ど毎日夜にトレーニングがてら10キロ程度走っています。まあ、勿論坂はその内の2割程度なのでその程度の距離の中での坂を上がるのはそれほど苦にはなりませんが、
    休日に80キロくらい走った帰りの最後の坂は勘弁してくれって感じになりますが。(笑)
    ビンディングも少し慣れてきて、違和感無くなってきたので、特に坂を上がるのは以前よりも楽に上がれるようになりました。でも、下る方が好きですね。(笑)

    電気蛙さんは坂フェチですから、どうも「シャカリキ」の主人公よりの人なのですね。

    こんど、この本探してみようと思います、紹介有難うございました。

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  2. >「ウッドノート」小山田いく作を古本屋で全8巻揃えて買って読みました。(笑)

    小山田いく なつかしいキーワードです。
    私は中学生の時に内輪で流行っていました。
    「すくらっぷブック」という漫画で、その後ブルーピーター、ウッドノート、星のローカス等書いておりましたが、基本的に中、高校生メインの青春、恋愛系漫画で当時はリアルタイムに世代はあっていましたが、割と高校くらいになると何かストーリーが甘いというか痒い所があり離れる人が多かった様にも思います。(笑)
    高校になるとめぞん一刻等で「スピリッツ」が流行り、あの手の形態の雑誌というとエロ雑誌のイメージがあったのが、ずいぶんと市民権を得たと思います。
    このスピリッツに小山田いくの弟の「たがみよしひさ」が”軽井沢シンドローム”が載っていて、そちらのほうが大人向きな感じで内輪で流行り、その後小山田いくのタッチはずいぶん「たがみよしひさ」寄りになった印象を受けました。
    しかし、大人っぽいと言いましたが、どちらも今読むとはっきり言って青臭い痒い印象を受けます。(笑)

    ウッドノートというのはそれでもアウトドアという切り口で漫画が書かれており、この辺、「サバイバル」の平和版というか、そういう意味で非常に読める漫画なのでは無いかと思います。

    尚、私はシャカリキを読んでも坂を上る気はありませんでした。
    あくまで漫画であり、自分は坂なんか登らないと思ってたのですが、、、、何か登れないと思っていた坂が登れる様になったら何か挑戦したくなりまして。
    しかし、一方で登ってる最中は何時でも帰りたいとか思っています。
    不思議なもので、登ればそうなる事は知ってるのに登って見たいんですよね。
    そして平地を走る事が退屈で、これはやる前からやる気にならないという、、、。

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  3. すくらっぷブック、懐かしいですね。
    当時、私は大学生でしたが、少年チャンピオンに連載されたこの漫画を一生懸命読んでました。(笑)

    で、当時はストーリが甘いとは特に感じませんでしたので
    その辺電気蛙さんとの精神年齢差を感じました。(笑)

    すくらっぷブックの中にも作者が「よしひさ」ってよく出てきていたのを覚えています。
    まあ、私の場合、すくらっぷブックで小山田いくは卒業したつもりだったのですが、ほぼ30年のブランクのあと「ウッドノート」に出会ったわけです。

    ウッドノートも勿論そこそこ古い漫画ですから、野鳥撮影の内容は現在から比べると時代遅れ的な部分も多いですが
    すくらっぷブックのファンだった私としてはそこそこ読める内容でしたが、お勧めするには微妙な漫画だと思います。

    >何か登れないと思っていた坂が登れる様になったら何か挑戦したくなりまして。

    私はまだまだ、きつい坂は勘弁して欲しいと思っているくちですが、それでも、以前より速い速度で上がれるようになってきたので、最近はゆるい坂ばかり選んで走って悦に
    浸っています。(笑)
    で、最近ニローネのリアスプロケが12-27Tくらいの方が私に向いているのではとか、思ったりもしています。
    まあ、無いものねだりですが、フロントはシングルで34T
    リアは12速10-27Tなんて、組み合わせがあったら欲しいなあなんて無いもの想像したりしてます。

    まあ、現実的には、現在のクランクセットがFSAのオメガなので、ミーハーな私はアルテのFC-6650Gあたりに変えようかなぁなんて思っています。
    初めはFC-6750が良いなぁって思っていたのですが、どうも105との互換性が無いようなので、総入れ替えとなると高くつくので、とりあえずFC-6650Gかなぁなんて考えたりしてます。

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  4. >で、最近ニローネのリアスプロケが12-27Tくらいの方が私に向いているのではとか、思ったりもしています。

    まぁ私は12-27です。
    これ、でかいほうのギヤが21-24-27と増えます。
    よく見る12-25は21-23-25です。
    間が開きすぎる為に、ギヤ選びに悩むという書き込みも見ますが、使った感じはそこまででもありません。
    が、25で辛かったから27で救われる、、という程でも無く、無理して買う程でも無いのかもしれません。
    それよりは13-25が良かったかなぁとも思っています。
    17と19の間にやっぱり18がほしくなる場面って多いんですよね、、、、。
    12どころか11を使いたい場面ってのもあるのですが、個人的には下り坂でのペダル漕ぎは別にカットして我慢ってのもOKです。

    >フロントはシングルで34Tリアは12速10-27Tなんて、組み合わせがあったら欲しいなあなんて無いもの想像したりしてます。

    まぁフロント34のシングルは全然可能でしょうね。
    ヒルクライム専用みたいな感じでフロントシングルにする人とか居ますし。
    リヤ12速は合っても嫌かもしれません(笑)
    ただ先に述べた13-25が欲しい様にそれを11速化して12-25Tにし、そして内側3枚を12-27Tと入れ替えて、12-27Tの11速というのは個人的にはかなり欲しいと思います。

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