2010年9月6日月曜日

SIGMA BC1909HR STS


SIGMA BC1909 HR STS

頼んでたサイコンがやっと届きました。
以前お話しましたが、CatEyeのV2cのセンサ部が吹っ飛び、その後センサー部だけ買うか、これを機に心拍計付きに切り替えるか悩んでいたのでした。

が、V2cに関しては幾つか不満点があり、それが同系列のハートレートモニター付きV3で改善されてるとは到底思えず、又、センサー部だけ買うのも割りと高いことから他の商品も調べていた所SIGMA社のサイコンを見つけ、良さそうだったのでこれにしてみた次第です。

結論ですが、これはすごいコストパフォーマンス高いです。
まず値段がショップによっては1万円を切っています。
ハートレートモニター付きでこの値段は脅威です。

だから安かろう悪かろうって所もあるのかと思いきや、個人的には基本性能はV2cより全然上です。
そしてV2cやV3では拡張出来ないパソコンへのデータダウンロードも、オプションでドッキングステーションを購入すれば可能です。

これだけのコストパフォーマンス、アジア圏の無名メーカー物ではと思うところですが、Sigmaとはドイツのメーカーで、単純に言えば日本では知名度が低いメーカー。そういう事の様ですね。

ご存知の様に日本の代理店は自転車関係に関して、現在ぼったくりが激しい状態です。
まぁ、それでも売れるからというのもある訳ですが、こういうのはさらに知名度が高ければやりやすいと言うのもありますね。
特に新参者も現在多いので、昔から急激に上がったという印象を与えず、「高い物だ。」という値段を最初に見せ、そして、日本人大衆の「高いから良い物」、「ブランド崇拝」、「左から右への薀蓄自慢」をたくみに利用し、その値段の正当性を信じさせ、円高の利ザヤと、下手をすれば現地価格の二倍近いぼったくり価格を加えて代理店側はもうウハウハ(死語)状態なわけです。
覚えている所でサドルの値段上昇はかなり異常ですね。
ほかにもROTOR社のQ-Ringという楕円リング。19800円くらいだったのですが、使ったレーサーがツールドフランス優勝となり次第、29800円になりました。
一方では、ネットで個人輸入すればその時期でも19800円よりも安かった為、個人輸入できる人がネットオークションで普通に購入する事で仕入れを行い、日本の正規価格(というか不当価格というか)より安く売って儲ける何てのも良く見られました。
要するに相場滅茶苦茶です。

しかしながら、こういう知名度が上がったメーカーは幸いですが、世界中には同系列の製品を出しているメーカーはごまんとあるハズです。
それは現地であればメジャーかもしれませんが、日本で知名度が低いとなると、単純にぼったくりでは参入出来なくなります。
まぁ、一つの冒険的な戦略は無茶な値段を付けて、一定のステータスを持ってるかの様に入ってきてしまうという事かもしれませんが、そうでは無かったと。

その為、安かろう悪かろうでは無く、不当価格を付け損ねた正当価格。
そういう事なのだろうと思いました。

というわけで簡単にV2c、BC1909 HR STSの比較インプレを。

■サイコンの大きさ
V2cはコンパクトさが売り、同時に小さくて見難い事は諸刃の剣なわけですが、個人的にサイズはV2cの方が好きでした。
ただ、ボタンが小さいのは未だしも、硬い為に爪を立てる様な押し方をしないと動かないのはどうかという所です。
ただBC1909も他社製品と比較してでかいという程のものでも無く、むしろ普通だと思います。表示は見易くボタンはV2cに比べれば革命的に押し易くなったので特に文句なしです。

■センサー部
V2cはケイデンス、スピードセンサー一体型ですので、非常に軽量コンパクトです。
私の自転車とは取り付け部の相性が悪かったですが、とりあえず角度も変えられるので、その辺は良かったと思います。
BC1909はセパレートですので、一個はフロントフォークにつけなければなりません。
これが少しごついです。
又、角度はあまり自由度がありませんので、パイプ形状等から上手く角度を出せない場合は何かしらスペーサーはさんだりとか対処をしないといけません。
今個人的には付属のOリングで取り付けてるのですが、ゴムの加水分解でぼろぼろになってセンサーを落とすとかが怖いので、位置的に落ち着いたらタイラップで固定する予定です。
又、BC1909のケイデンスマグネットはちょっとゴツ目で出っ張るのですが、その分ケイデンスセンサーをクランクから放す事が出来ます。又、センサー間隔がV2cは3mm以内ですが、BC1909は12mm以内なのでゆとりがあります。
結果、クランクからセンサーを放せる事で靴との干渉がし難いのが利点です。

■ハートレートモニター
BC1909はネットで見ると肌が乾いてる時に心拍を拾い難い事が良く指摘されています。
その為、汗ばんで来るまでにセンサー無しと判断されてしまうケースがあるとか。
又、V3は持ってないので解りませんが、こちらのレスポンスは高評価な様です。
私の場合ですが、何か皮下脂肪がGELを塗ったかの様に伝達効率が良いんだか、今暑くてほっといても汗かいてるせいもあってか、いきなり感知します。(汗)
無問題な事が嬉しいんだか悲しいんだか。

■レスポンス
V2cの時ですが、速度とかの変化に対してメーターの反応はかなり遅れていました。
ワイヤレスだから仕方ないと思っていたのですが、これがBC1909になるとかなりレスポンスが良いです。
まぁ、ワイヤレスだから、、、と言う部分はどうしても残るし、また有線であってもタイヤが一回転するまでは変化は解らないというのもあって仕方無いとは思いますが、個人的には先にV2cを経験してしまったせいで、BC1909は非常に良く思えました。

■表示切替
私が見たい情報の優先順位を挙げると
1.走行時間(ラップタイム)
2.時計
3.走行距離

という所でしょうか。
時計というのは通勤に使ってるのもありますし、後は自分が自由に取れる時間には制限がある事が殆どで、いつもその中で出来うる事しかやってないからというのもあります。
走行距離は最初からわかってる場合は大事ではありませんが、だいたい何かしらチャレンジ的に新しい所を走ってる事は多く、経過時間に対して一体自分は何キロ走って来たんだ?と思う場面は多かったりするからです。

さて、んでもってV2cはどうだかって言うと、先に言ったとおりちまちまと小さいボタンを押さないといけないわけです。
そして、走行中は全然見る必要が無い累積走行距離とかうざいの項目が多々出てくる訳です。
ですから、3つの情報をぐるぐる回して見るのが非常に面倒でした。

BC1909は、、、、ちょっと特殊ですが慣れると楽です。
下写真にある様に下部にスイッチが二個あります。

この構成は上側も同じで、どちらも右側のスイッチが大きいのです。
それぞれ上がMODE1,下がMODE2ボタンです。
いろんな項目があるのですが、MODE1,MODE2で割り当てられている項目が違います。
概ね、普通のサイコンのモード切替に該当するのはMODE2ボタンです。
MODE2に切り替えると走行距離がいきなり出てきます。
もう一回MODE2を押すと走行時間です。
ここは自分的な優先順位とは逆ではありますが、とりあえず楽に出す事が出来ます。
そして慣れが必要な点の1つですが、時計はMODE1の方にあります。
通常MODEボタン1個でぐるぐる項目を変えて居た人には違和感あると思うのですが、時計がMODE2側ではいくらやっても出てきません。

ちなみにMODE1の時計という項目ですがこれが4番目にあたります。
そこまでの項目ですが
平均心拍数、最大心拍数、消費カロリー、、、、そして時計
最初の3つは私は走行中に用がありません。
心拍数を気にするのは常にリアルタイムですし、最大を気にするのはそれを測定したい時??
消費カロリーはもう実にどうでも良い。

そしてもう一つ慣れが必要と言ったのは、
例えばMODE1で4回ボタンを押して時計を出していたとします。
MODE2を押すと走行距離に変わります。
ではもう一回MODE1に切り替えると、先程選択した時計に戻るのか???
これがなんとデフォルトの平均心拍数になって戻ってしまいます。
また4回押さねばならないのです。

ただ、これが同時に利点でもあるのです。
たまたま押しすぎて又元に戻す為に、ボタンを連打して項目を一周させる。これは非常に手間ですし、下を向いて操作し続けなければいけないので危険です。これは他の機種でも言える事ですが。
しかし、BC1909の場合、操作方法はもう固定で決まります。
MODE2にすれば走行距離。
もう一回押せば走行時間。
MODE1ボタンをだまって4回押せば時計。
その状態からMODE2ボタンを2回押せば走行時間。
走行時間から走行距離を出したければ、MODE1を押してMODE2を押せば、項目をぐるぐるさせる必要が無い。

って言葉で書くと解り難いですが、これは使って見て直ぐに便利な事に気づきました。
決まった操作をすれば目で見なくてもその機能が表示されるのですから。
ただ、モード切替レスポンスはそんなに良く無く、MODE1を4回連打するとだいたいカロリーで止まります。
項目が切り替わる前のボタン操作は無効になっており、かといって目視しながら4回と言うのもつらいので、ここはいーち、にー、さーん、しーみたなリズムでボタンを押さないといけない感じでした。
要するに、自分が時計見たいと思った時はちょっと時間がかかります。(笑)
しかし、モードボタン一個タイプよりは革命的に使いやすいのは事実です。

惜しむらくは、この項目のON/OFFと順番を設定画面で設定出来たならなぁと。
カスタマイズできたなら自分的には最強でした。

もしドッキングステーションで接続すればパソから設定出来るとなるなら最高なんですが、、、。

あ、ちなみに見たい項目に挙げませんでしたが、時々見たいかもという機能に温度計があります。これはV2cでは付いていませんでした。まぁ忘れていて見ないとは思うのですが、ちょっと嬉しい機能ですね。

--------------------------------------

というわけで、自分的にはかなり良い買い物したなぁと言う印象です。
が、1つ気に入らない点が
本体がハートレートモニター付きで1万程度。
これはすごいことです。
そしてパソコンに繋ぐドッキングステーションの値段が7500円くらい。

これはどうだろう、、、、、、、。
何かラーメン390円。餃子500円な気分。

この値段のアンバランス感はすごいですね。
ちなみに一番上のモデルROX9.0は高度計とか付いて、それを利用した斜度計とかもついてドッキングステーションも付いていますが値段が4万を越えます。
GPSがあるわけでも無く、この製品のコストパフォーマンスに比べてその他の値段設定のアンバランスさは何だろうって感じはかなりあります。
一方で、それでもパソコンに接続できてスピード・ケイデンス・ハートレートセンサーが付いてるサイコンとしては最安値の部類にはなるのですが、何かが納得いかない感じですね。(笑)

でまぁ結論ですが、それらがどうであれ自分的BestBuyの1つでした。

さてくどい様ですが、MODEボタンの項目入れ替え出来る様になれば良いなぁ、、、、、、。

4 件のコメント:

  1. BC1909 HR STS中々、魅力的な商品ですね。
    レポート読んで、私も欲しくなりました。(汗笑)

    私の場合、ケイデンスの平均とか最大とか記録できる
    サイコンが欲しいのですが、このシリーズだとROX 9.0
    でパソコンを利用しないと不可能なのか、その辺がHPを
    見ましたが、よくわかりませんでした。
    BC2209STSは2つのケイデンスとありましたがその辺
    の説明も無いようで、どういうものかわからないですが
    平均が見れるのなら心拍計付いていて中々お買い得と思いました。
    勿論、BC1909 HR STSも、心拍計付きとしては画期的にお手ごろで、少なくとも私のRD400なんかより遥かに魅力的な
    サイコンですね。
    まあ、この辺のアイテムは電気蛙さんのように壊れるか、新しいチャリを買った時に新調するとかでないと中々手が出せない
    パーツなのですが、ポタ中って言うのは、サイコン見ることによって自分の状態がよりはっきりわかるので情報は多い方が良いわけで、淡々と登っているときなどは、斜度も高度もケイデンスも心拍も速度もみな気になるところですから、本当はこの辺にお金をかけることは、思った以上に満足できるパーツなのかもしれないと、思ったりしてます。

    返信削除
  2. ケイデンス平均、最大はV2cもBC1909も表示可能です。
    パソコン接続はBC1909+ドッキングステーションであれば取りこめるので、ROX9.0で無くてもこれらの情報は取り込めると思います。

    BC2209は値段が高い割に付いてるのは高度計で、BC1909ではケイデンスが表示されていた場所に高度が表示されます。
    個人的にはケイデンス表示が優先で、別に気圧計による高度計には用が無いので選択肢から外しました。
    ROX9.0になるとそこから斜度を算出するので、精度はともかくそれは面白そうだなぁと思いましたし、画面も大きいので表示情報量も多く、どうせ上を買うならそれかなぁと思った次第です。
    しかしまぁ値段が値段ですので、だったらGPSタイプ買うなぁと、、、。
    ちなみに斜度は、GPSより高度計よりなにより目先の水準器の方を信じています。(笑)

    返信削除
  3. >ケイデンス平均、最大はV2cもBC1909も表示可能です。

    高度計はアトラスに付いているので、BC1909はかなりお買い得なのですね。
    次に買うならキャットアイのV3と思っていましたが、こちらの方が俄然CPが高くて良さそうですね。
    そして、レポートにもあるようにボタンも操作しやすいですし。

    あと、この商品ですこし気になったのは、ケイデンスセンサーの取り付けが両面テープのように見えるのですが実際は?
    近頃の両面はかなり強力で結束バンドよりある意味丈夫かも知れませんが、雨とかにさらすと耐久性はどうなのでしょうか
    まあ、私、雨降ったらチャリ乗らないので、関係ないですね。(笑)

    いずれにしても、シグマは次回購入のサイコンの有力候補と
    なります。
    PC接続まで考えても、BC1909は良いと思います、ドッキング
    ステーションは高いですが、ROX9.0よりは随分安いですし。

    ちなみに、電気蛙さんも餃子500円、多分買うのでは。(笑)

    返信削除
  4. 失礼しました。間違いがあります。
    マニュアルを見て見たら、ケイデンスに関しては平均しかありませんでした。
    そして速度は平均ではなく最高速度です。
    V2cはリアルタイム表示部のケイデンス、速度を平均、最大表示に切り替える事が出来ましたが、BC1909はリアルタイムの表示部は固定で、MODEボタンによって変わる項目部分に平均ケイデンスと最高速度表示を表示する事が出来ます。
    細かくしりたい場合はドッキングステーションが必要な様です。

    それともう一つ。
    V2cであれ?と思った部分にケイデンスが199以上は測定出来ないというのがありました。
    まぁ、それ以上の領域は興味本位なり、特別なトレーニングだったりするわけで非日常ではありますが、BC1909ではケイデンスは上限が180です。
    微妙な差ですが、180当たりはちょっとした興味本位で出そうと思えば出せる範囲ですから、、、と言っても199と目くそ鼻くそかもしれませんね、、、、、。
    この上限値ですが昔は何でこんなと思ったものの、最近は何となく解ってきた気がします。
    というのはペダルを水平にする様な事をしたり(慣性で進むときや交差点で止まってる間等)すると、センサー付近でクランクが頻繁に往復するときとかあり、超高速で回転している様に誤作動してしまう事があります。
    ですから、どっかでエラーとして弾いてしまわないといけないのでしょう。
    そういう事なのだと思いました。

    >ケイデンスセンサーの取り付けが両面テープのように見えるのですが実際は?

    両面テープ&タイラップです。
    ちなみに私は既にCatEyeのマグネットが付いてるので、それを入れ替えるのも面倒だった為、そのまま使っています。

    >ドッキングステーションは高いですが、ROX9.0よりは随分安いですし。

    そもそも、ケイデンス、速度、ハートレートモニタ付き、PC接続可能、ワイヤレスって段階で合計17500円程度ってのは最安値かもしれませんね。

    >ちなみに、電気蛙さんも餃子500円、多分買うのでは。(笑)
    昔は自分が出した最大値が気になって、記録が取り出したいとは思っていたのですが、最近はリアルタイム表示だけが大事で、あんまり気にならなくなりました。
    しかしまぁ何時かは買うと思われます。(笑)

    返信削除