2011年11月6日日曜日

ジョロウグモの卵のう

ジョロウグモのお母さんが卵のうを守っておりました。
ずっと死ぬまで子供を守るとか、その健気さとかを美談みたいに書いてる人居る様ですが、

卵のうのみの写真。

どうもその手の話は胡散臭いらしい。
実際、この時期にもなって腹も出ていないというかむしろ痩せてる様にも見える巣を張っているメスとかは、死を恐れず果敢にアタックして来た♂を食い荒らして全然妊娠もしなかったとか、そういうのはちょっと考えにくく、実際観察した人の情報では結構巣を離れるようです。

結局自分の観察じゃないから、どっちの説を信じるかだが、自分の見て回った感覚から信じるとすれば後者です。

そもそも昆虫や他生物のある行動を、人間社会と比較して叙情的に語った系の話は、その人の立ち居地から考えて科学系の人とは扱いたくなく、説も信じたくないというのが持論。

6 件のコメント:

  1. クモとカマキリは、交尾時に雌が雄を共食いする点で共通しています。

    カマキリに関してはローダー(1935)という古典的な論文が存在します。
    雄は雌に気づかれないように、時に何日もかけて近づいて交尾を試みる。
    雄はなるべく雌に喰われないようにしている。
    という趣旨です。(ウスバカマキリ)

    私は、修論のときハラビロカマキリで観察しました。
    雄は慎重に雌に近づくものの、体を振動(痙攣)させて、雌に自らの存在をアピールします。ですが、やはり出来れば、交尾だけして喰われないように行動します。27例中2例で、共食いの起こらない交尾が観察されました。

    しかし、世の中では、カマキリの雄は自ら雌に自分の体を提供する。
    それは、産卵するための栄養源になる。
    という説が根強く存在します。
    しかも、科学の立場にいる人が、確固たる根拠もなく唱える場合もあります。

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  2. >しかし、世の中では、カマキリの雄は自ら雌に自分の体を提供する。
    >それは、産卵するための栄養源になる。
    >という説が根強く存在します。

    口耳之学
    →「聞いたことをそのまま人に伝えるだけの、身につかない学問。受け売りの学問。」

    近年ネットは情報だけは直ぐ見つかりますから、基礎も知らずして右から左に聞きかじった情報だけがネズミ講的に広がる傾向があり、そういうのが多勢だから、検索エンジンで見つかる情報の多くは、浅かったり、俗説だったりそんなんばっかです。
    が、
    では昔が良いかと言うと、書籍とて信用ならずしかし情報量は極めて少なく、閉塞された中の情報で信じるしか無いという感じで、教師ですら言う事は怪しかったと思います。
    実際、いい加減いい歳こいてから過ちを知った事もありますが、長年何かをかんがえる前提として使ってきた知識だからなかなか自分がそれを受け入れるのは大変だったり。

    だからこういう掲示板が大切なのですね。(笑)
    http://kansa2.org/

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  3. 昔「活字の嘘」
    今「ネットの嘘」


    怪しい管理人集団?

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  4. ネット上の貴重な情報源Wikipediaも、自身の詳しい項目を読むと、とんでもない間違いが真しやかに書かれていることがあります。

    例えば、
    ヤシガニ:(シガテラ毒のような毒物質を蓄積している個体の識別法)茹でて赤くなるのは無毒、青くなるのは有毒。
    ※これ、地元で語り継がれている完全な迷信です。
    ヒメハブ:咬まれても、毒は弱いので大したことはない。
    ※後遺症の発現率は、ハブと同等かそれ以上。ハブには見られない視神経障害を発症することがあると言われます。

    これを引用、さらに引用して、次々と誤情報が伝播していくのですよね。

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  5. >怪しい管理人集団?
    権威であれ大学の教授であれテレビも書籍も、基本スタンスとしてまず情報を安易には信用しなくなったのは自然観撮BBSに通いだしたおかげだと思っています。(旧名は違いますが)
    いや、これだと全てを疑っている様に聞こえますが(笑)
    先に述べた口耳之学ですが、少なくとも右から左では無く、自分が納得行けば左に流しもするみたいな感じでしょうか。
    そういっといて何ですが、口耳之学と言う言葉はさっきネットで調べてそのまま使いました。(笑)

    いや、度忘れした四字熟語がありまして、
    朝聞いて、そのまま昼だったかに言う様。
    それを忘れたが熟語の意味を忘れたのではなく逆引きになるから調べにくい。そしたら口耳之学が先に見つかり、「まぁそういう事なんだよね。」という事でそちらを引用。
    直ぐに忘れる自身アリ!(爆)

    >ネット上の貴重な情報源Wikipediaも、自身の詳しい項目を読むと、とんでもない間違いが真しやかに書かれていることがあります。
    >例えば、

    ヤシガニは何かの時にそのネタを聞いた様な気もします。
    ハブは知りませんでした。
    情報って怖い。

    >これを引用、さらに引用して、次々と誤情報が伝播していくのですよね。
    ブログとかのおかげで嘘情報が一度出れば、真実情報は直ぐ埋もれますしね。

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  6. それにしても、、、、、、
    後から自分の文章を読み返してみると酷いですねぇ、、、、。
    一つ一つの話を何に対して返したものか分かりにくい、、、。

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