以下からの続きです。
メタボ坂1
http://denkizkrote.blogspot.com/2010/04/blog-post_24.html
メタボ坂2
http://denkizkrote.blogspot.com/2010/05/blog-post_13.html
話がずるずると長くなりました。
実はそんなに引っ張る様な話でもありません。
坂に絶望していた私ですが、私に起きていたのは次の様な事なのです。
坂がきつすぎて今段階で使える一番軽いギヤ比であっても単純にペダルに体重かけたくらいでは、下死点越える程クランクが回らない。
その為、まるで背筋測定器の如く、ペダルを踏み込んでハンドルを引き上げた。
かろうじてクランクは回るが、片方では筋力運動の様な事をしながら、一方では失速しそうな速度の為、バランスを取ることにも追われる。
この状態でビンディングペダルを使って足を固定するのは怖い。
しかし、、、、。
結論から言えば、実は、ビンディングペダルを使っただけで解決する問題だったのです。しかし、ビンディングペダルを使ったとて、いろいろな漕ぎ方があるわけで、いきなり模索するゆとりも無かったのは事実である。
さて、順番から言うとビンディングペダルは入手しておりました。
そこからゆるい坂を走るなり序所に慣らしていけば良いのに、ただ一箇所のきつい坂に固執してそこのみ坂と呼んでいたのが自分のおろかな所と思われます。(笑)
前回、坂は諦めた旨言いました。
そもそもその坂の定義がおかしい。
その坂の定義がおかしいままに、ある日また自分のランダム関数にて坂フラグがONになりました。
試してみちゃおっかなぁとか思っちゃった訳です。
もちろん先の苦い経験があります。
1.失速しないくらい回そう→オーバーヒート。
2.ゆっくり回す。→下死点越えられない。力不足。
そこで発想としてですが、心肺機能の上限はとても上げられそうに無い。それよりは筋肉の方が未だ現実味がある。しかしここはビンディングペダルの効率に期待して実験。でした。
当然、登れる前の話ですから、先に言った様にビンディングペダルは諸刃の剣。
足が固定されてますので、自転車が止まって転倒とならない様、緊急時に外す意識を強く持っておきます。
さて、そういうわけで自分で変な定義をしている坂に突っ込みました。
勢いで乗り越えるつもりも無いので、坂の手前で減速します。
大事なのは、自分にとってはMTBに比べると遥かに重めであるこの39/25Tの組み合わせで、心肺機能に負担をかけずに登れるかどうか?
が、いや、案外登れました。
最初ここに突入した時は体がなまっていたというのもありますが、慣れと、ビンディングペダルのおかげで案外楽に上がっていったのです。
が!
未だオーバーヒートしそうだったのです。
そこで恐る恐る速度を落として見ます。
体重では中々落ちないペダルですが、引き上げられます。
速度は非常にゆっくりですが、時間はかかれど少し上りきれる感じがしてきました。
いや、感じがしただけ、、、、。
中間点で斜度が5~6%になって少し休める区間があるのですが、立ち漕ぎしつづけて疲れたので腰を下ろします。
が、疲れきってもうシッティングでは普通に漕げません。
今度は後ろに思いっきり体重をかけて、前に足を蹴りだす様にしてもがいて何とか持たせました。
さて、休める区間も終わってまたきつくなる区間に入るのですが、ぶっちゃけもう帰りたくなっています。(汗)
が、思いのほかゆっくりでも上がっていける事が解ったので、いろいろ試す余裕が出来たのです。
ここのところが自分的には大事に思いました。
様は、いざとなったらこうすればOKという回避方法が確保されてないと、他を試す事は困難だからです。
ハンドルを大げさに左右に振って見たり、逆に自転車はまっすぐのまま自分を振って見たり、後ろに重心かけたり逆にハンドルに全体重預けたり。
そのうち全体重をハンドルに預けて、かつハンドルを左右に大きく振った時、ちょっと面白い現象がおきました。
引き足はそれはそれで強く意識して試したりもしましたが、それ以上にまるで自動的に楽に引きあがったのでした。
その感覚は、、、
あんまり良い例えでは無いですが、例えば自分が古き時代の囚人だとして、足に鎖を付けられ重い鉄球をひきずらされている。
そんな自分に付けられた鉄球を、交互に引っ張ってる様な感覚。
踏み込んでいた時は足が空気椅子的に疲れて来たのですが、この引っぱる動作は足よりは体で引っ張ってる感じが少しあり、結構楽だったのです。
これを当時自分は「囚人式」と呼んでいました。
いや、人にそう説明しておりました。
「囚人式で登る様にしたら、やっと登れる様になった」と。
何言ってるんだか。(笑)
でも、今ではやり方解りません。
昔、漕ぎ方が解らず試行錯誤してたからそうなったと思われます。
今は何か引き足すら自覚なんてありませんし、こんな極端な漕ぎ方もしないのと、少なからず体全体で漕ぐ様になって、もうこの当時の漕ぎ方が解らなくなったのだと思います。実際この漕ぎ方は私を助けてくれました。
登れないと思ってたところを楽に登れる様にしてくれた点においてはです。がしかし同時に膝も痛めておりました。
何か引っ張り方が悪かった様で、少なからず関節にダメージを与えてた様なのです。
もしこの「囚人的」な部分に共感する所がある方は止めた方が良いかもしれませんね。
それともう一つの方、全体重をハンドルにかける方ですが、それは平行棒に乗ってる様になります。
これまた超ダメージで肩とか腕が痛くなります。
しかし、上半身なんてどんなに疲れても体力あまらしてる時が多かったものですから、であれば腕で支えると本当に肩とか含めて痛いのですが、その分足は楽なので、使える分は使えるまで使っておけと。
これは決して効率的なものではないはずです。
まず前タイヤに空気を高めに入れておかないと、地面に食いつきすぎて転がり抵抗が非常に大きくなり、すごくもっさりするのです。
後、やりすぎると後ろタイヤがホイルスピンする時があります。
が、しかし、極端に後ろに乗るのも含め、とにかく疲れてない部分を極端に使う方法を切り替えながら漕ぎ続ける事で、自分はやっとこさっとこ心肺機能的には少し余裕を残しつつ最初の旧坂を乗り越える事が出来る様になったのでした。
まぁ、体は筋肉が疲れると言うよりはダメージを受けてそうなよろしくない使い方ではありましたが、、、、、。
この後、タイヤをチューブラーに変え、たまたまホイールについてた12-23Tを使い、自分は39-23Tでのらりくらりと同坂を暇があれば登る練習をしておりました。
きつめとは言え、1kmも無い登りであり、今現在では自分が良く通るコースの思いっきり序盤に過ぎないのですが、当時はそれだけでも満足していたのでした。
何故なら、オーバーヒートするわけでも無く、足を使い切るわけでも無く、少なくとも次回に向けて絶望は感じず、つらいがまたやればまた登れるであろうと思えるものになったからなのでした。
このあたりからスイッチが入ったと思われます。
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返信削除>そこからゆるい坂を走るなり序所に慣らしていけば良いのに、ただ一箇所のきつい坂に固執してそこのみ坂と呼んでいたのが自分のおろかな所と思われます。(笑)
返信削除以前紹介してもらった「シャカリキ」を先日全巻読みました。
野々村輝と電気蛙さんは通じる部分が多々ありますね。(笑)
私の場合は、相変わらず坂は登りより下りが好きです。
でも、登らないと下れないので坂は良く行きます。
日曜にやっと入荷したフュージョン3チューブレスを履いて
例の清滝峠に行きました。
止まらずに最後まで登りましたが、3.2キロを16分程・・
まだまだ遅いですね。
一人で坂登るのはとても辛いです、仲間と登るとついて行こう
と頑張る自分が居るのですが、一人だとすぐにくじけそうになりますね。
チャリ屋の常連メンバーの一人が、今年富士ヒルクライムで
3位入賞しました。凄いと思いました。
ちなみにタイムは1時間4分。
私も来年くらいに参加したいですが、おそらく今登っても
2時間切れるかどうかというところだと思います。
1時間40分を切れるくらいの自信ができれば参加したいと
思っていまして、今年はそういうことを頭の隅に入れながら
走りたいと思っています。
>やりすぎると後ろタイヤがホイルスピンする時があります。
私の場合は、スタートダッシュで立ち漕ぎすることが多くて
そのときに、パワーかけすぎるとズルっと行くことがありますが、まあ、ホイルスピンというほどでもないですね。(笑)
>そこからゆるい坂を走るなり序所に慣らしていけば良いのに、ただ一箇所のきつい坂に固執してそこのみ坂と呼んでいたのが自分のおろかな所と思われます。(笑)
返信削除>以前紹介してもらった「シャカリキ」を先日全巻読みました。
おお、やっと読まれましたか。
ちなみに読むと、ヒルクライムって重いペダルをゴキゴキと漕ぐ様な錯覚を受けますが実際はこんな感じです。(笑)
ご存知かもしれませんが、、。
↓
http://nl.amatz.com/video/sm6617813
まぁ、マルコ・パンターニとランス・アームストロングは単純にロードレーサーという言葉では片付けられない伝説的な化け物なのでこれまた極端とは思いますが、、。
>野々村輝と電気蛙さんは通じる部分が多々ありますね。(笑)
いや、流石にそれは無いでしょう。(笑)
まぁ、坂を見るとうずうずするっていう人種はまぁ少なからずあんなんでしょうし、今はすごい多いと思いますが、、、。
安田サーカスの団長とかも有名ですね。
>私の場合は、相変わらず坂は登りより下りが好きです。
私は達成感のある上りも、何もしなくてもかっとんでいける下りも好きです。
要するに平地が我慢なりません。(笑)
それと、向かい風も登坂になぞらえてたりしますが、私は全然好きになれません。(笑)
>止まらずに最後まで登りましたが、3.2キロを16分程・・
>まだまだ遅いですね。
斜度によるでしょうから何とも、、、。
まぁ私は12km/hも出せる坂は限られるので、天文中年さんの方が速いと思われます。
>一人だとすぐにくじけそうになりますね。
私は逆に一人のほうが気が楽ですね。
ペースに非常にムラがあるので、他人にあわせようとすると逆に疲れると言いますか、、、。
>チャリ屋の常連メンバーの一人が、今年富士ヒルクライムで3位入賞しました。
そりゃすげぇです。確実に(笑)
>>やりすぎると後ろタイヤがホイルスピンする時があります。
>私の場合は、スタートダッシュで立ち漕ぎすることが多くて
>そのときに、パワーかけすぎるとズルっと行くことがありますが、まあ、ホイルスピンというほどでもないですね。(笑)
そういうパワーによるスピンでは無く、前重心をかけすぎると後輪の接地圧がすごい下がるという意味でした。
極端な話、やりすぎれば後輪が浮いて空回りしてコケます。