2010年1月29日金曜日

発掘物 - スポーツ車のすべて -




実家に眠っていた書籍で30年以上前の書籍です。
小学生の時でしたが、この本を本屋で手にした理由は、恐らく「スポーツ車」がスポーツカーとかスーパーカーと思ったからだと思われます。(笑)
自動車と自転車では大違いです。
が、直ぐ本棚に戻さなかったのは、思う所が多々あったからでした。

当時自転車の憧れと言えば、フラッシャー付きというか、今時のデコチャリとは言いませんが、それでも電飾が付いていたり、より車っぽい何かが付いてたり、基本的にはごてごてしたものです。
特にスーパーカーブームに乗って、ブリジストンがモンテカルロという当時のランチャストラスのアリタリア航空のカラーそのまんまの様な自転車を出し、次の年にはリトラクタブルライトで出してきてと、これは子供の魂を鷲づかみにしてたのでした。

そう、自転車にとって大事なのは、どれだけ子供心がうずく物を付けてるか否かだだったのです。
が、中身を見たらコレです。



そこには、チネリ、ビアンキ、ラレー、マジー、デローザ。
当時40万前後のロードレーサーがずらり。
バイクのカワサキZ2で37万円の時代。
その他、108万円のピスト。ルネルスのタンデム車や分割式のデモンターブル。
そして今は無きドミフォンという異常な程でかいフロントギヤを積んだ自転車まで紹介されています。
まぁ、それらは最初の数ページで、後は子供向けの自転車の乗り方やメンテの仕方等がたんたんと載って、もはやスポーツ車には関係無くなるわけですが、自分の自転車と言えばどんだけメカフェチ的心をくすぐるアイテムがくっついているか?という価値観から、急に、出来るだけ無くしたいから何も無い。それがかっこいいという真逆な価値観に痺れて、この本を親にせがんだのでした。

特に異常に痺れたのがこのページのチネリとビアンキ。
上に挙げた機種の中で何が違うの??って言われても困るのですが、ガキ的に魂を鷲づかみにされたのを覚えています。
まぁ、ガキのツボ所に理屈を捏ねてもしょうがないでしょう。
というか、今時の流行り物とて時代が違えばずれていて理解しかねるものです。
そしてこのカッコよく、桁違いに高い自転車達は、絶対に買い得ない憧れる事しか出来ない物として刷り込まれたのでした。

ちなみに、今ではこれより安く、もっと高性能のものが買えます。
が、恐らくメーカー内でこのグレードに相当するものは100万越えていると思います。
ですから、安くなったとも物価はむしろ上がったともどっちとも思えますね。

それにしてもですが、
今になってふと読み返して見ると、ふつふつとこみ上げて来る物があります。
結構面白いんです。
まずは表紙。
何気なく写っている変速機ですが、なんとデュラエースです。(笑)

その他、自転車の部位の説明のイラストが初代のブリジストン ロードマンだったり。
出てくるカタログの写真が、、、、何かユーラシアっぽかったり。(笑)
すごい懐かしいですね。
連鎖的に今でも当時の覚えていてもショウガナイキーワードが頭に蘇って来ました。

ダイネックスブレーキ、シンクロメモリー

そうそう、ドリフがコマーシャルしてました。
ドリフの全員が指さして、シンクロメモリー、シンクロメモリー、シンクロメモリーと一人一人言うのに、志村が「シンロクノメリー」って言ってみんながコケルんですよ。
ドリフと言えば三菱UNIの鉛筆を買うと貰えるんだか当たるんだか、ドリフのクビチョンパってのがありました。
ド~リフのド~リフ~のクービチョンパッ♪
見たいな歌をうたってまして、、、、

ってこの思い出しかたは死期が近いみたいでよろしくないですね、、、。
寝ましょう。

2 件のコメント:

  1. ロードマン、懐かしいですね。
    私が高校生の時に一斉を風靡しましたね。
    天文部の先輩が乗っていました。

    http://cyclotourist.web.fc2.com/special_75.html

    ネットを検索するとこんなものが見つかりました。

    私が一番はじめに乗ったセミスポーツ車はセミドロップタイプの5段変速付きで小学校5年生の時だったと記憶しています。当時、フラッシャー付きの変速機付き自転車が大ブレイクしていて私もそれが欲しかったのですが、買ってもらえたのは、フラッシャーなしでした。
    それでも当時の行動半径が5倍以上に広がって、色んな
    所に行きました。
    カブトムシやクワガタムシを採取しに、片道10キロくらいの山にも良く行きました。
    帰り道の坂道はこがなくても40キロくらい出るまっすぐの下りがあって、「40キロの坂」と自分で勝手に名前を
    付けていました。(笑)

    >そこには、チネリ、ビアンキ、ラレー、マジー、デローザ。
    当時40万前後のロードレーサーがずらり。
    バイクのカワサキZ2で37万円の時代。

    バイクの価格から察すると、当時の40万と言うとやはり
    今の100万円以上の価格価値がありそうですね。
    当時は円の価格も違って、舶来ものは現在よりも遙かに割高な価格になるので、今のどのボリュームゾーンの自転車
    なのか判断が難しいですが、憧れるのに相応しい価格帯ですね。

    当時、私が憧れて欲しかったものと言えば、カメラは
    ニコンF2フォトミック、天体望遠鏡は、タカハシの10cm反射式赤道儀Ⅰ型でしたが、どちらも買えませんでした。(笑)

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  2. そのカタログの下に書いてある、Monoxというのも懐かしいです。
    ロードマンとユーラシアの影で中途半端な存在で影が薄く、高校の頃チャリンコがぶっ壊れてショップの在庫を安く売ってもらったのがそのMonoxで本当に売れて無かったんでしょうね。周りの友人が誰もその自転車を知らなかったのを覚えています。(笑)

    >当時は円の価格も違って、舶来ものは現在よりも遙かに割高な価格になるので、今のどのボリュームゾーンの自転車なのか判断が難しいですが、

    その頃、ランボルギーニカウンタックのLP500は確か1500万円くらいでしたでしょうか。
    いや、3000万円だったか覚えていませんが、実家にあるそのZ2の値段が載ってた本に書いてあったので調べときましょう。(笑)
    バブル全盛期には500万くらいになってた記憶があります。

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