2010年2月11日木曜日

スポークに振り回され



何時の間にかこんなになっていました。
ホイールのスポークのニップルを絞める道具、ニップルレンチ(スポークレンチ)です。
よく見るのは真中の黒いやつの様な円形で、何方向かにサイズが違うレンチがついてるタイプです。
まぁ、よく見るとは言っても良く見るのは銀色のやつかも。

これが、ちょこっと絞めるのには万能で良いのですが、まず精度が大雑把なのと、大量に絞めなおししたりする場合はいちいちレンチのサイズを確認しないといけません。
一度手を離すと、さっきまで使ってた場所解らなくなりますので。
ってわけで、ニップルを舐めてしまう率が非常に高かったのです。

一方、その周りにある様な個別タイプ。
一般には精度は高めですし、その時必要な物をチョイスすれば後は楽です。
が、一個一個それなりの値段がするので高くつきます。

さて、、、んでもってですが、
私はホイールの触れ取りとかそんなにしょっちゅうした訳でもありません。
全部張り替えしたのは1回です。

その時、最初の丸いタイプが使いにくくて困ったので、一個ちゃんとしたのを買ったのでした。
一般に3.2mm、3.4mmがあればまぁ足りるみたいです。
また、一間同じに見えますが、このタイプのニップル回しには、両脇だけで挟む2辺のタイプと、3隅の角にひっかかる舐めにくく精度の高いタイプ、同様に4点にひっかかり、一辺にスポークた通れる切り欠きがあるタイプがあります。
精度の高い後者側は、最後のテンションが上がってきた所を慎重に調整していくのに向きますが、前半のニップルをはめる為にぐるぐる巻くには少々手間です。
が、そういうのは丸い古いタイプでも良いと思ったので、仕上げ様に一個買ったのでした。
右上のやつですが、3.45mmで3つ角のタイプです。
店の人にニップルを買うとき3.4mmと言われたので(前に使ってたのもそれでしたし)、それに少し余裕があってかつ、三点で舐めにくい所だとそれが妥当かなと思い買った訳ですが、使っていきなりショック。
全然入りません。
やりだしてしまてから気づいても遅いので、結局古い丸タイプで全部やったのでした。
その後、次に増し締めする時の為に下にある棒状のニップルレンチを買いました。

これは片方が3.4mmで、もう片方が3.6mmです。
ニップルが太かったんで、3.6mmに期待した次第ですが、丸いレンチのほうでは3.5mmを使っていた事に後で気づきました。
でもまぁ、3.45mmの精度高いタイプ買ったのに対し、3.4mmの通常のタイプで回しやすいタイプも合った方が良いであろうと言う事で、これはこれで持っていて良いだろうと。
その後、中古で3点セットをみつけて買ってしまったのが左上のニップルレンチ。
3.2、3.3、3.5mmが揃いました。

その後、スポークテンションを1回調整しましたが、この手持ちツール、、、振り返って見ると何なんだか、、、、。

備えあれば憂いなしなだけで、使う事はそうそう無いでしょう。
結局悲しい事ですが一番使ったのは最初の良く見る精度の低い、丸いスポークレンチです。(笑)

続いてですが、この見慣れない物達。



さて、スポークに関わらず、一般にネジに何も塗らないで絞めると時に噛み付きを起こし、次から外れない時があります。
異なる金属間では有る意味、非常に微弱にして簡易的な電池にもなったりもし、腐食する事もあるでしょう。
後、マフラーのネジとかは焼きつきをする事があります。
錆びるってのも有ります。
次回外す事を考慮する場合もあるし、二度と外れない様にしたい場合もあります。
状況によってネジには様々な物が塗られます。

スポークだと写真上の左側。
ホイールスミスのスポークプレップという製品でこれが定番だった様です。
だった様です。何て言ってるのには2つの意味がありまして。
まず、今は日本の代理店が手を引いてしまい、入手が困難になってしまった様です。
よって過去形。
様です。なんて曖昧に言ってるのは、そもそもこれが登場するより前の世代の人からすれば、そもそもそんなのを塗るのが常識だなんて思っていないという事です。
つまり、世代を選ぶのでした。

さて、スポークを絞めるのに当たり、ある程度聞く塗布物ですが、
スポークプレップ、グリス、ロックタイト(ゆるみ止め剤)等があります。
スポーク用途として製品が存在するのは、スポークプレップとロックタイトです。
具体的にはロックタイトはOEMで、中身がこれになってるという事ですね。
それからグリスというのはネジとあらばとりあえずグリス塗って絞める人がいるので、これはスポークに限らない定番ですね。

それぞれの性質を言うと、
スポークプレップは先にスポークのネジ山に塗布して乾燥させて使います。
これが優れているのは最初に組むときに回転を滑らかにし、その後は一定のフリクションによってネジが緩みにくく、そして後から微調整する時にはちゃんとネジが滑らかに回るという点にあります。
要するに、静止摩擦抵抗が一定量あるが、動き出して動摩擦になれば滑らかであるという事ですね。

さて、グリスは滑らかさはあります。
が、何れ流れて次絞めたい時はxです。

次にロックタイト。
これは発想としては接着剤です。
ですから後から絞める事は考えません。
完璧に触れ取り出来た物を、もう完成品として固着させ、、、ってのは私の用途には合いません。

というわけで、以前スポーク張替えをやろうとした時、このスポークプレップを探し回っていたのでした。
ネットで検索すると、このスポークプレップ難民が結構居る様ですね。
代用品を模索していると、割とネジの噛み付き防止剤をやる人がいる様です。
が、しかし、これもまた種類が多い。
特に熱による影響は心配無いですが、この路線で考えるとして何を買えば良いものか。
ネットで代用としている人の話を見ても何か結論出てない様です。

というわけで、私が気になって買ってみたのが写真右。
ロックタイトのアンチシーズのスティックタイプです。
これを試している人が居なかったもので、ついつい興味が。

さて、このロックタイトですが、良くあるネジの固着剤のロックタイトとは違います。
ロックタイトというブランドではあるのですが、アンチシーズ(焼きつき防止剤)なのです。
そして非常に珍しい事にスティック糊の様なタイプなのです。
ちょっとここが面白そうだなぁと。

というわけで、ホイールのスポーク張替え時にはこれで全部代用してみました。
耐久性におけるグリスとの相違点等が解るのは未だ先ですね、、、、。
しかしながら、組むときに関しては次の様な感じです。
まず、スティックタイプですので液体ではありません。
感覚としてはロウっぽい感じでしょうか。
クレヨンと言うにはちょっと粉っぽく崩れやすい感じはありますが、擦りつける様な感覚は似ているかもしれません。
グリスとは違い、ある意味スキーワックスみたいな感じでもありますので、ネジを締めるに当たりすべりは良いです。そういう意味ではグリスに取って代わって使う事は出来ます。
粘性もありますので、静止摩擦というか粘性抵抗なのかもしれませんが緩みやすいものではありません。
ただ、ワックスなんで、ネジを締めているとねじ山からロウの削りクズみたいなのがポロポロ出て来ます。
崩れやすいので、単純に拭くと伸びてしまう為、周りは汚れない様にする必要がありますね。

というわけで、概ね組むにあたっては使えるという印象です。
後は次回増し締めしたい時に固着してたり、絞めにくくなってなければスポークプレップにとって変われるものではないでしょうか。まぁ、しばらくは結論は出せませんが。

とか何とかしてしばらく経ったらスポークプレップ発見、、、、、、、。
即買い、、、、、、。

こうして、いろいろ片付いた後に投資し、変に工具が充実してそして何もしないってのが私の人生の中には多いのでした。(爆)
でもまぁ、ロックタイトのアンチシーズは手っ取り早くボルトとかに塗って絞めるには良い感じですね。
スポークに関係無く今後使ってみたいと思います。
でもまぁ、グリスで良いと言えば良いとも思えますが、、、、ううむ。
正直言って、こいういう支出類を押さえて、良い完組みホイール買うべき。(爆)

7 件のコメント:

  1. 私にとって、スポークと言う部品は未だ、触れない禁断の
    パーツです。(笑)
    知識が無いのも勿論ですが、その無い知識でも、調整に
    必要な道具類に結構なお金がかかりそうなので、その沼には近づかないようにしています。(笑)

    それでも、工具類は昔から好きで、結構使わないものまで
    買ったりすること多いです。
    一つ一つ買っていくのも良いのですが、今興味があるのは
    あさひのオリジナルの工具セットです。
    一通り工具がケースにセットされていて、8000円位です。一通り揃ってこの値段と言うことは、一つ一つはそれなりの工具だと言うことなのでしょうが、何でも一通り揃えて見たいような病気が自分にはあります。
    まあ、触っていくパーツに必要な工具から揃えるのが
    最終的には安く付くことはわかっているのですが。
    いま、したいことは、ドライブ系をバラスのに必要な工具です。
    まあ、ばらしてどうすると行っても、綺麗に洗ってみたいというだけなのですが。(笑)

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  2. 良くある質問に、工具セットって買うのどうでしょう?みたいなのがあります。
    概ねよろしく無い見たいな意見が帰ってきます。
    個人的にはそう思います。が、物によると思います。

    特に、初心者用とかであれば、低精度の汎用工具が一杯入ってきます。
    その中に、精度の低い専用工具が幾つか入って居て、ほとんど買い足しする事になるかと。
    後、専門的な工具は付かなかったりもします。
    というわけで私はLifeLineというメーカーの工具セットを買いました。
    ヤフオクで見つけたのですが何種類かあり、その中でShimano向き、カンパ向き等の選択肢があります。
    通常、こういうメーカー依存な工具が含まれないと使いたい工具があんまりありませんし、かと言って両方を入れるってのは、コスト的に無駄というか両方やりそうな人なんて工具セット買わないでしょう。

    というわけでShimano用を買ったのですが、個人的には結構無駄が少ないなぁと思っています。
    自転車に限らず使える様な、ペンチとかドライバーとかモンキーとかは付いてこないです。
    例えばワイヤーカッターとかは結構高いし、使用頻度も少ないから敢えて買わない人とかも居ますが、ニッパー代用とかだとちょっと苦労する所もあります。
    高級品の切れ味は解りませんが、使用に十分な物が入ってきましたし、カセットギヤを外すチェーンの付いた工具も、フリーを分解する工具も、シマノのクランクを外す工具も入ってきます。
    アーレンキーはY型の物とか、ペダル用アーレンキーとかは無ければ無くても良いものもありますが、有ればあったで使うべき時に使うと楽な物なので助かりました。

    今本当に必要だったものを買いなおせと言われれば取捨選択してもっと安く買いなおせますが、どうせバラで手を出すと、先のスポークレンチの様な工具沼にハマるだけです。(笑)
    あ、そうそう。
    こちらは工具を買うとなると通販に頼らざるを得ないので、送料が馬鹿にならないので、マメに買い足す事が必ずしも経済的では無いというのがありますね。

    出張した時に部品取り扱いの多い自転車屋に行くときありますが、便利でうらましいなぁとつくづく思う次第です。(笑)

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  3. こんばんは。

    電気蛙さんを工具通として、ご助言お願いいたします。

    >概ねよろしく無い見たいな意見が帰ってきます。
    個人的にはそう思います。が、物によると思います。

    ということで、私が手を出そうと思っている工具セットは

    あさひのDXツールセットです。

    http://www.cb-asahi.co.jp/image/kokunai/asahi/dx-toolset.html

    価格は7,480で、あさひのサイクルメイトに加入していると
    さらに1割引きです。

    とりあえず、やってみたいのはドライブ系のばらし
    と洗浄、タイヤ交換くらいですから使わない道具が
    多そうです。
    まあ、タイヤ交換はタイヤレバーだけで十分ですが。(笑)

    ちなみに、バラで買うなら
    チェーンカッター
    アーレンキーセット
    スプロケットはずし

    とかはわかりますが、その他は何に必要かいまいちわかりません。(汗)
    まあ、もう少し勉強してから買えといわれそうですが
    この工具セットが特に粗悪品でなければとりあえず
    揃えて、後から良く使うツールを買いなおしたり、追加
    するというのはどんなものかと思っています。

    ちなみに、学生時代、ガソリンスタンドで数年アルバイト
    していたので、普通の工具の使い方はわかります。
    しかし、自転車の工具って見ただけで何に使うかいまいち
    わからない形の工具がいっぱいで、どのようにして使うか
    興味がとてもあります。

    タイヤも当時はチューブ入りの車もありましたので
    自動車のパンク修理はよくやりました。
    まあ、自転車はやったことが無いですが。(汗)

    ということで、あっさりと、この工具セットやめた方が
    良いとか、買っても良いとか見た目と想像で結構ですから
    ご意見お願いいたします。

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  4. 私もやってない事が多いので言える事も限られるのですが、この工具セットは後から買い足す方が多い様な気がします。

    天文中年さんが仰る様物に加えてドライブ系ばらすには
    チェーンカッター
    アーレンキーセット
    スプロケットはずし
    フリー抜き
    が必要ですが、フリー抜きを押さえるにはレンチが必要です。
    このレンチですが、私は安くても固定タイプが好みで、遊びやガタツキの多いモンキーがあまり好きではありません。
    実際、パワーをかけなければいけない場面で、ガタツキで滑ったりボルトを舐めたりとろくな思い出が無いので、安価なモンキーが嫌いなのでした。が、精度の高いモンキーは高いので、安い固定タイプセットみたいなのを買います。
    (が、わけ合って2本程モンキーも所有しています。)

    さらにハブまでバラすなら一緒に入ってるハブコンレンチが使えます。
    が、バラで買っても大した値段では無いんですよね、、。

    後は、クランク部をドライブ系に含むならば、これをメンテするにあたり、この工具にセットになってるのは古いタイプの物と思われます。
    シマノについて言えば、古い順に、四角い断面の棒にクランクを指すタイプ(スクエアテーパー)、オクタリンク、ホローテック2と進化していきます。
    今時だと後者が主流で、それぞれ別の工具が必要です。
    工具セットに付いてるのはどうも初期のスクエアテーパータイプ用の工具の様です。
    んで、私のクロモリMTBはこのスクエアテーパーにあたりますので、私だったら無駄にはならんのですが、ちょっと前まで主流だったオクタリンクであれば、追加工具が必要です。
    でもまぁ、ちょっとした追加工具なのでそれは問題無いのですが、ただプレスポを写真で見る限り、クランクのメーカーがスギノの様ですので、BBの規格が私は解りません。
    見た目でどうもホローテックで無い事は解りました。
    後は細かい写真とか無いので、オクタリンクなのか、それともシマノ以外は割と統一規格だったISISという物なのか、そこが知識としてありません。
    ここは確認が必要そうですね。
    あ、そうそう今はクランクをBB(ボトムブラケット)から外す工具の話でしたが、BBをフレームから外す工具もまた様々です。

    後、いつかシマノのペダルをバラす時、専用工具が必要になる場合があります。えっと、ペダルを外すんでは無くて、ペダルそのものの軸を抜いてメンテする時です。

    この工具が単にちょっとしたアダプタなのですが、それをかました後、非常にでかいレンチで捻らないといけないのです。
    そこで初めて私は安物で巨大なモンキーレンチを買って参りました。
    いや、実にシマノも、どうしてそうしたんだと思える程ごっついレンチが必要なんですよ。(笑)
    (が、今思うとレンチじゃなくて万力という選択肢もあった、、、)

    後、タイヤレバーはパンク修理セットを買うならいらないわけですし、そうやって絞っていったら、何か使える工具の割には値段が高い様な気がします。
    基本工具が手持ちにないのであれば、まぁまぁ使えるのかもしれませんが、、、、。

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  5. 大変参考になりました、おかげで無駄になりそうなものを
    買わずにすみます。
    電気蛙さんが買われた、LifeLineのツールをネットで
    調べましたら、あさひのDXツールに比べれば見た目は
    随分グレードが上の工具に見えます。
    プレスポのドライブ系のパーツに必要な工具をもう少し
    勉強してから無駄の少なそうなツールセットを探して買うか、バラで揃えるか検討しようと思います。
    基本的には使える工具が多いセットは割安感があるので
    できればセットを購入したいと思っています。
    ありがとうございました。

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  6. LifeLineのツールセットと言ってもいろいろありますし、あんまり普通の店じゃ扱ってない気がしますので、参考に

    http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f84209416

    ヤフオクで幾つか出てきます。
    逆にヤフオクのリンクなんで直ぐ消えますのでちらっと見ていただければと。
    今見ると、シマノの大抵のクランクとISISも全部対応出来そうですね。BBを外す事が出来るかは解りませんが、それは自分対応のものを単発で買えばそれ程高く無いと思います。

    というか、自分が買った時よりヨーロッパの不景気が影響してか値段が安いのが悔しいですね。(涙)

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  7. リンクありがとうございます。
    あさひのツールより安く落とせる可能性がありそうですね。♪

    でも実は、私はネットオークションやったことが無いです。(汗笑)
    LifeLineのツールセットはあさひのDXツールセットと比べると一つ一つの工具が良さそうに見えますね。
    昨日、あさひに行って、DXツールについて尋ねると
    プレスポのドライブ系パーツは全てばらせるとのことでしたが、付いている工具の精度があまり高くないので、オススメしませんと言っていました。(笑)
    まあ、なんて、正直で商売気のない店員でしょうか。(笑)

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