2009年12月29日火曜日

今年の最後はシクロクロス式で

さて、スパイクタイヤを履いたので、冬でも行動範囲が広がりました。
そしてある程度乗れる時間が確保出来ました。

とまぁ、こんな状況化で何をしようかと考えていたのです。
んで、頭の片隅には、冬に天峰山に登れるのかどうか?何て思いつきがありまして。

天峰山とは岩手にある北上高地側の山で、登ると盆地を挟んで岩手山を見る事が出来ます。
通常は岩洞湖に通ずる県道を使用し、外山付近で分岐して行くルートを使うのですが、玉山側から登る裏ルートがあります。
マップはこんな感じ。
私はよくALPSLABを使用するのですが、最近同じ様なルートが複数人でバッティングしてる事も多いので、既出の物は良くそのまま利用させて戴いてます。



下からスパイク履いて行くのいやですし、車にチャリを積んで行く事としました。
車を止める場所もあんましここぞと言う場所も無く、少々登ってしまいますが第一発電所辺りからスタートする事としました。
距離は5km程。平均斜度は6.7%
とは行っても、県道側がずっと安定した角度で登っていくのに対し、このルートは不定期に勾配差があるコースなので、時にきつい坂もあります。

ちなみに過去車でここに冬に来たのは数回。
どれも表ルートからでして、裏ルートから降りようかとも思いましたが、見るとその気が萎える事ばかりでした。
斜度の割りには除雪状況がよろしく無い事が多いのです。
が、このルートを選んだのは、車が来ない。これだけです。
県道側は夏でも交通量が多く、ふらふらとチャリを漕いでると危ない。
冬だと尚更です。
そして、自分の後ろに車が並ぶってのもプレッシャーであんまし好きでは無いのです。

まぁ、頂上いけなくても良く、様子見の意味というか興味本位でした。
駄目になったら徒歩に切り替え。
それでも駄目ならリタイヤでOKと。

というわけでスタート地点です。



この写真に写ってる山の頂上のライン。
ほぼその当たりまで登っていきます。
何か手前から登ってる雪の坂を見た段階で、もう引き返し確定と心には決めていました。(笑)

さて、登り始めると割と直ぐにやばくなってきました。
雪国の人だと解ると思うのですが、そうで無い人の為に説明を。

山等の道や、除雪頻度の少ない道でよく見る状況なのですが、氷のレールが出来る場合があります。
市街地で見る様なもんではありません。



まず自動車のタイヤの通る所はすごく踏み固められます。
そういう部分は溶けにくくいずれ氷の硬いレールみたいなものが出来ます。(図中の水色部分)
多くの人が走った結果そうなる訳ですから、そこの周辺は誰も走らず雪が積もったままになります。
そこは柔らかいのです。
結果、ワダチからタイヤが外れるとすとーんと柔らかい雪の上に落ちてしまいます。
時にこの氷のレールがかなり高くなる事があり、一度外れた車が二度と戻り様も無く(氷ですから)スタックする事もあります。
でまぁ、割とのぼり初めてから直ぐですが、だんだん道がこういう感じになっていき、細いレールの上を走らないといけないという厄介な状況になりました。
実際の所、雪が重めになってきて自転車の速度を上げられなくなり、ふらつき出したので、だんだん綱渡りの様な質の物になり、さらには一度外れて降りてしまうと、今度は自転車がレールの上、足がレールの下見たいになり再スタートもままならなくなるのでした。

次に雪質ですが、、、、、まぁどの雪質とっても登りやすいなんてものは無いのですが、とりあえず硬く引き締まってくれているとスパイクであれば走りやすいのです。
個人的にはそういう状態か或いはスタッドレスで磨かれたアイスバーン見たいな状態に期待していた訳です。
が、残念ながらウェハース状の雪でした。
ウェハース状ってのがどんなのか解らない方の為に言うと、



こんな感じです。
寒すぎてさらさらした水気の少ない雪が、それでも僅かに溶けて隣とくっついてを繰り返すうちに、発泡スチロールっぽいぱりぱりと硬い雪になります。
これがまた一定の厚み分だけそういう状態になるので、表面部分だけがウェハース状で、そこを突き破るとパウダースノー、、よりは少しざらついてますが、非常に滑りやすい粉雪が出てきます。
こういう所を走るととりあえずこの板状の部分を割るのにパワーを食われ、下のザラ雪には足をとられてと、悲惨になります。
というかもう登坂が成り立ちません。
序盤から割と早めにこういう雪質になり、ただし深く無いからまだ良かったのですが、そもそも登坂にしても転がり抵抗が高い状態になってしまい、さらには上に書いた氷のレールとの複合技で、中番で自転車を一端降りざるを得なくなってしまいました。

再スタートが出来ないままどうしようかと思ったのですが、とりあえず様子見を兼ねて坂が緩くなるまで押して登る事にしました。
歩いては乗り、歩いては乗り、だんだん押さざるを得ない比率が増えもう引き返そうと思った頃、最後の直線が見えたので、もう歩いて登りきる事に決めたのでした、、、、、、が、この最後の直線は徒歩ですらきつい固い深雪状態になっており、ここに来て残り体力を奪われて行ったのでした。

というわけでゴールです。



不法投棄はいけません。
そして、もう二度と冬にここは登りません。(笑)

2 件のコメント:

  1. ご無沙汰してます。
    ブログ開設おめでとうございます。

    電気蛙さんのHPが無くなって寂しかったですが
    復活されてとても喜んでいます。
    相変わらず素晴らしいマウス画と電気蛙節文章も!!

    来年も宜しくお願いいたします。

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  2. 天文中年さん
    コメントありがとうございます。
    どうも使い方に慣れて無いせいか、投稿したと思ったらされてなかった様です、、、、。

    掲示板は他の掲示板に投稿する方がメインとなった為、どうしてもここは主旨不明か個人のボヤキみたいなBLOGになってしまうかと思いますが、今後ともよろしくお願い致します。

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