
何時の間にかこんなになっていました。
ホイールのスポークのニップルを絞める道具、ニップルレンチ(スポークレンチ)です。
よく見るのは真中の黒いやつの様な円形で、何方向かにサイズが違うレンチがついてるタイプです。
まぁ、よく見るとは言っても良く見るのは銀色のやつかも。
これが、ちょこっと絞めるのには万能で良いのですが、まず精度が大雑把なのと、大量に絞めなおししたりする場合はいちいちレンチのサイズを確認しないといけません。
一度手を離すと、さっきまで使ってた場所解らなくなりますので。
ってわけで、ニップルを舐めてしまう率が非常に高かったのです。
一方、その周りにある様な個別タイプ。
一般には精度は高めですし、その時必要な物をチョイスすれば後は楽です。
が、一個一個それなりの値段がするので高くつきます。
さて、、、んでもってですが、
私はホイールの触れ取りとかそんなにしょっちゅうした訳でもありません。
全部張り替えしたのは1回です。
その時、最初の丸いタイプが使いにくくて困ったので、一個ちゃんとしたのを買ったのでした。
一般に3.2mm、3.4mmがあればまぁ足りるみたいです。
また、一間同じに見えますが、このタイプのニップル回しには、両脇だけで挟む2辺のタイプと、3隅の角にひっかかる舐めにくく精度の高いタイプ、同様に4点にひっかかり、一辺にスポークた通れる切り欠きがあるタイプがあります。
精度の高い後者側は、最後のテンションが上がってきた所を慎重に調整していくのに向きますが、前半のニップルをはめる為にぐるぐる巻くには少々手間です。
が、そういうのは丸い古いタイプでも良いと思ったので、仕上げ様に一個買ったのでした。
右上のやつですが、3.45mmで3つ角のタイプです。
店の人にニップルを買うとき3.4mmと言われたので(前に使ってたのもそれでしたし)、それに少し余裕があってかつ、三点で舐めにくい所だとそれが妥当かなと思い買った訳ですが、使っていきなりショック。
全然入りません。
やりだしてしまてから気づいても遅いので、結局古い丸タイプで全部やったのでした。
その後、次に増し締めする時の為に下にある棒状のニップルレンチを買いました。
これは片方が3.4mmで、もう片方が3.6mmです。
ニップルが太かったんで、3.6mmに期待した次第ですが、丸いレンチのほうでは3.5mmを使っていた事に後で気づきました。
でもまぁ、3.45mmの精度高いタイプ買ったのに対し、3.4mmの通常のタイプで回しやすいタイプも合った方が良いであろうと言う事で、これはこれで持っていて良いだろうと。
その後、中古で3点セットをみつけて買ってしまったのが左上のニップルレンチ。
3.2、3.3、3.5mmが揃いました。
その後、スポークテンションを1回調整しましたが、この手持ちツール、、、振り返って見ると何なんだか、、、、。
備えあれば憂いなしなだけで、使う事はそうそう無いでしょう。
結局悲しい事ですが一番使ったのは最初の良く見る精度の低い、丸いスポークレンチです。(笑)
続いてですが、この見慣れない物達。

さて、スポークに関わらず、一般にネジに何も塗らないで絞めると時に噛み付きを起こし、次から外れない時があります。
異なる金属間では有る意味、非常に微弱にして簡易的な電池にもなったりもし、腐食する事もあるでしょう。
後、マフラーのネジとかは焼きつきをする事があります。
錆びるってのも有ります。
次回外す事を考慮する場合もあるし、二度と外れない様にしたい場合もあります。
状況によってネジには様々な物が塗られます。
スポークだと写真上の左側。
ホイールスミスのスポークプレップという製品でこれが定番だった様です。
だった様です。何て言ってるのには2つの意味がありまして。
まず、今は日本の代理店が手を引いてしまい、入手が困難になってしまった様です。
よって過去形。
様です。なんて曖昧に言ってるのは、そもそもこれが登場するより前の世代の人からすれば、そもそもそんなのを塗るのが常識だなんて思っていないという事です。
つまり、世代を選ぶのでした。
さて、スポークを絞めるのに当たり、ある程度聞く塗布物ですが、
スポークプレップ、グリス、ロックタイト(ゆるみ止め剤)等があります。
スポーク用途として製品が存在するのは、スポークプレップとロックタイトです。
具体的にはロックタイトはOEMで、中身がこれになってるという事ですね。
それからグリスというのはネジとあらばとりあえずグリス塗って絞める人がいるので、これはスポークに限らない定番ですね。
それぞれの性質を言うと、
スポークプレップは先にスポークのネジ山に塗布して乾燥させて使います。
これが優れているのは最初に組むときに回転を滑らかにし、その後は一定のフリクションによってネジが緩みにくく、そして後から微調整する時にはちゃんとネジが滑らかに回るという点にあります。
要するに、静止摩擦抵抗が一定量あるが、動き出して動摩擦になれば滑らかであるという事ですね。
さて、グリスは滑らかさはあります。
が、何れ流れて次絞めたい時はxです。
次にロックタイト。
これは発想としては接着剤です。
ですから後から絞める事は考えません。
完璧に触れ取り出来た物を、もう完成品として固着させ、、、ってのは私の用途には合いません。
というわけで、以前スポーク張替えをやろうとした時、このスポークプレップを探し回っていたのでした。
ネットで検索すると、このスポークプレップ難民が結構居る様ですね。
代用品を模索していると、割とネジの噛み付き防止剤をやる人がいる様です。
が、しかし、これもまた種類が多い。
特に熱による影響は心配無いですが、この路線で考えるとして何を買えば良いものか。
ネットで代用としている人の話を見ても何か結論出てない様です。
というわけで、私が気になって買ってみたのが写真右。
ロックタイトのアンチシーズのスティックタイプです。
これを試している人が居なかったもので、ついつい興味が。
さて、このロックタイトですが、良くあるネジの固着剤のロックタイトとは違います。
ロックタイトというブランドではあるのですが、アンチシーズ(焼きつき防止剤)なのです。
そして非常に珍しい事にスティック糊の様なタイプなのです。
ちょっとここが面白そうだなぁと。
というわけで、ホイールのスポーク張替え時にはこれで全部代用してみました。
耐久性におけるグリスとの相違点等が解るのは未だ先ですね、、、、。
しかしながら、組むときに関しては次の様な感じです。
まず、スティックタイプですので液体ではありません。
感覚としてはロウっぽい感じでしょうか。
クレヨンと言うにはちょっと粉っぽく崩れやすい感じはありますが、擦りつける様な感覚は似ているかもしれません。
グリスとは違い、ある意味スキーワックスみたいな感じでもありますので、ネジを締めるに当たりすべりは良いです。そういう意味ではグリスに取って代わって使う事は出来ます。
粘性もありますので、静止摩擦というか粘性抵抗なのかもしれませんが緩みやすいものではありません。
ただ、ワックスなんで、ネジを締めているとねじ山からロウの削りクズみたいなのがポロポロ出て来ます。
崩れやすいので、単純に拭くと伸びてしまう為、周りは汚れない様にする必要がありますね。
というわけで、概ね組むにあたっては使えるという印象です。
後は次回増し締めしたい時に固着してたり、絞めにくくなってなければスポークプレップにとって変われるものではないでしょうか。まぁ、しばらくは結論は出せませんが。
とか何とかしてしばらく経ったらスポークプレップ発見、、、、、、、。
即買い、、、、、、。
こうして、いろいろ片付いた後に投資し、変に工具が充実してそして何もしないってのが私の人生の中には多いのでした。(爆)
でもまぁ、ロックタイトのアンチシーズは手っ取り早くボルトとかに塗って絞めるには良い感じですね。
スポークに関係無く今後使ってみたいと思います。
でもまぁ、グリスで良いと言えば良いとも思えますが、、、、ううむ。
正直言って、こいういう支出類を押さえて、良い完組みホイール買うべき。(爆)